目次
PDCAのおすすめ書籍
さて、今回はPDCAに関するおすすめ書籍を紹介します。
PDCA(Plan, Do, Check, Action)は仕事の基本的な進め方といってもよいもので、社会人になるとよく聞く言葉ではないでしょうか。
新入社員や若手社員などは、先輩から「PDCA」を回せなどと言われることもあるかと思います。
ただ、先輩にどうやってやるかを聞いても、曖昧な返事しか返ってこない。 具体的にどうやったらいいの?
そういった方に今回紹介する書籍はおすすめです。
✔︎読んで欲しい人
- 仕事が遅いと悩んでいる人
- 先輩から「PDCAを回せ」とよく言われる人
- 残業しないで帰りたい人
- 仕事で成果を出したい人
- さらに仕事を早めたい人
「孫社長のむちゃぶりをすべて解決してきたすごいPDCA」(三木雄信著)
今回紹介するのは、三木雄信さんの「孫社長のむちゃぶりをすべて解決してきたすごいPDCA」という本です(読み返しすぎてボロボロ。。。)。
ソフトバンク孫正義社長お抱えのカバン持ちの秘書などを通じ、孫社長の近くでその仕事のやり方を徹底的に分析し、「高速PDCA」という仕事の進め方を確立しています。
✔︎この本を読んでわかること
- 普通の人が仕事を滞らせている原因
- 高速PDCAの具体的な方法
- 元社長室長から見た孫社長のマインド
目次
本書の章ごとの目次はこのようになっています。
はじめに:超スピードで、残業なしで結果を出す方法
序章:なぜ高速PDCAなら超スピードで仕事が片付くのか?
第1章:高速PDCAを動かす8ステップ
第2章:月間、習慣ではなく「毎日」の目標を設定する
第3章:一つひとつではなく、「同時にすべての手段」を試す
第4章:結果は「数字」で厳密に検証する
第5章:「いちばんいい方法」だけを磨き上げる
第6章:「人の力」を借りて、もっと速くなる
おわりに:ソフトバンクの成長が止まらない秘密
目次が比較的具体的なのでわかりやすいですが、はじめに〜序章で、普通の人がよく陥りがちな「ダメな仕事の仕方」と「高速PDCAの意義」を紹介し、第1章から具体的な高速PDCAの方法を紹介する、という構成になっています。
ちなみに序章ではこんな「やってはいけない仕事のやり方」について述べられています。
こんな仕事のやり方してませんか?
- 計画の綿密さにこだわる(計画に完璧さを要求)
- 一つの方法にこだわる(一球入魂で仕事のやり方を決定)
- 目標の成否を週や月単位で決める(期限設定が曖昧)
- 目標設定に数字が入っていない(ゴールが曖昧)
- 新しく何かを始める時、ゼロから学び始める(自前主義)
これらは、どれも「ダメな仕事の仕方」なのですが、結構やってしまっていませんか?
特に、目標設定や目標の成果については、ついついこのようになってしまうことは多いのではないでしょうか(私も以前まではやってしまっていました)。
この本との出会い、おおすすめどころ
私がこの本に出会ったのは、社会人2年目の時です。
当時商品開発部門で1人で顧客案件を持ち始めた時でした。
短期間で、顧客に適したプロダクトを作っていく必要がありました。そのため、自然と残業がかさみ仕事と会社の往復の毎日でした。
その負担を少しでも減らせないかと思い、色々PDCAの方法を探した中で見つけた1つがこの書籍になります。
この本を読んだだけで、仕事の速度が激変するということはないですが、仕事の進め方に非常に参考になりました。
おすすめどころは、例示を用いて、高速PDCAの方法が書かれているところです。多くの本では、ふわっとした概念的な記述ばかりで、「どうやればいいんだよ?!」と思うことも多かったですが、この本は具体的に例示がされているので分かり易かった印象です。
P(Plan), D(Do), C(Check), A(Action)の各プロセスについて段階的に書かれているため、どこを自分に取り入れられるか判断がしやすいです。
例示が自分のケースと違う場合でも、自分なりにモディファイして仕事の効率化をすることはできるため、とにかく具体例があることは助かります。
特に印象に残った内容
この書籍の中で特に私が印象に残っている内容を少しだけ紹介させていただきます。
「一度にすべての方法を試す」が最速!
これは、今でも私が実際に取り入れている方法です。
すべての方法を試す。。。それが最強なのは当然かもしれませんが、そのプロセスが大切です。
実際、一つのプロセスを試してから結果を検証し、イマイチだったら次の方法を試す。そして、最初の方法よりは良いが、もっと良い方法があるかもしれないから別の方法を試す・・・そう繰り返して進めて行く人って結構多いかと思います。
でも、それだと考えついた順で進めて行くため、最適な方法にたどり着くには「運」の要素も出てしまいます。
重要なのは、まず考えられる方法をリストアップし、それを同時に試していき、最適な方法を瞬時に見つけることです。そんな今となっては私の「常識」ともなっている方法を教えてくれたのが、この本です。
「人の力」を借りて仕事を早くする!
次に、「人の力」を積極的に借りるというのもこの本から学んだことです。
どうしても「自分の仕事は自分でやる」となってしまいませんか?その結果、仕事に行き詰まってしまう方もいるのではないでしょうか。
しかし、「技術はすでに持っているところから取ってくる」というマインドを持っていれば、仕事は劇的に早くなります。
皆さんの周りにもこういった人はいませんか?その人自体には凄さは感じないのに、いつの間にか成果を出して行く人。こういった人は、「誰がどういった分野に長けているのかをよく把握している」のです。そのため、色々な人の力を借りて仕事を進めて行くことができ、結果的に超効率的に仕事を進めることができるのです。
おわりに
今回は、私がおすすめするPDCAの本「孫社長のむちゃぶりをすべて解決してきたすごいPDCA」について紹介してきました。
この本のおすすめの点はなんといっても高速で仕事を進めていく「高速PDCA」を理解できる点です。
また、今回は大きく取り上げていませんが、社長室長として働いていた著者の視点から、徹底分析した孫社長の考え方についても述べられていて、非常に面白い内容になっています。
気になった方は、是非ご覧ください。
ではでは。